夏の夕立のほとんどが「熱雷」によるものです。太陽の強い日差しによって、地表は熱せられ上昇気流が発生し、大気は不安定になって積乱雲(入道雲)が発生します。熱雷はこの積乱雲によって発生します。
「界雷」とは、季節の変わり目などによく発生します。温暖な気団と寒冷な気団、この2種類の異なった気団が接するとすぐには混じり合わないで、寒冷前線・温暖前線となります。界雷はこの2つの前線付近で雷雲が形成されて発生します。
渦雷は発達した低気圧や台風の中心付近などで、周囲から吹き込む気流によって上昇気流が通常より盛んになると発生します。気温が高い時は勢力を長時間持続し、移動速度が速いため広範囲に影響を及ぼします。
火山雷とは火山の激しい爆発から生じる上昇気流によって摩擦電気が生じ、それが放電することによって発生します。
撮影場所:桜島
雷は夏に多く発生する気象現象だと思われがちですが、実は冬でも雷は発生します。日本の日本海沿岸以外では、ノルウェーの大西洋沿岸に限られた気象現象であり、世界的にみても非常に珍しい気象現象です。