雷は基本的に高い所に落ちやすい性質があります。貴金属製のアクセサリーやメガネ、時計などの小さい金属物を身につけていても、落雷の危険度はつけていない状態と変わりません。特にビルの屋上や山の頂上、周囲に高いものがないグラウンドは雷が落ちやすくなります。また、周囲に何もないゴルフ場でゴルフクラブを振り上げたり、海で釣りざおを持つことは、自分自身が避雷針となり、雷を導いてしまうため、大変危険です。
落鳴が聞こえるなど、落雷の起きるおそれがある場合には、速やかに建物内に避難しましょう。近くに建物がない広場などにいる場合、くぼ地(凹み)のある場所を探して、姿勢を低くして待機しましょう。くぼ地がなくても決して木の下には逃げ込まず、近くに木が場合は少なくても木の幹や枝から3~4m程度は離れるようにしてください。
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「ゴロゴロ」と雷鳴が聞こえたら雷雲が近くにある証です。雷雲は直径が約5~6kmもあり、時速10~40kmほどの速さで移動しているため、遠くで鳴っていると感じてもすぐに近づいてくる可能性があります。もしくはすでに雷雲の下にいて、そばで落雷が起きてもおかしくありません。雷鳴が聞こえたら速やかに安全な場所へ避難しましょう。
例えば「ピカッ」と光ってから10秒ほど経ってからゴロゴロと聞こえた場合、落雷地点までの距離は、340m/秒(音速)×10(秒)=3400mとなります。「まだ3km以上も先だから大丈夫」ではありません。