雷写真コンテスト

第9回 雷写真コンテスト受賞作品

第9回 雷写真コンテスト受賞作品 グランプリ -稲妻炸裂-

グランプリ稲妻炸裂

撮影者
愛知県 伊藤 憲男 様
撮影日
2011年08月18日
撮影地
岐阜県恵那市中野方町 坂折棚田
Title
Lightning explosion
受賞者コメント
受賞コメントをこうして書いている今もグランプリ受賞が夢のようで実感が湧いてきません。今年の夏は大気が不安定で雷が発生する日が多く連日のように雷注意報が出ていました。撮影当日は岐阜県の雷情報をインターネットで確認し、永年撮影を続けている坂折棚田には午後8時頃雷が発生すると予測し出掛けました。予想は的中し8時少し前から激しい降雨と共に凄まじいばかりの雷が襲来し、ピーク時には棚田の東屋(棚田を見下ろす休憩所)の真上に到達しました。東屋の中で雷を避けて撮影していたのですが、雨が殆ど止んだので東屋から飛び出して撮影を始めた直後、凄まじい閃光と雷鳴に思わずしゃがみ込んでしまって撮った一枚です。
第9回 雷写真コンテスト受賞作品 金賞 -Anger of the earth-

金賞Anger of the earth

撮影者
宮崎県 北ノ薗 順一 様
撮影日
2011年01月27日
撮影地
宮崎県小林市 新燃岳
Title
Anger of the earth
受賞者コメント
2011年1月26日、地元の山の新燃岳が大噴火しました。その日の深夜、寝ていたら「山が大変なことになってる!」と起こされて慌ててベランダに三脚をセット。夢中で撮影しました。火山雷というのも初めて見ました。まるで測ったかのように同じような長さの稲光が上空に向かって伸びていました。まったく音のしない稲妻というのも不思議なものです。子供の頃から毎日見ている平和で温厚な山が、大変なことになっているのを見て、改めて自然の恐ろしさを実感致しました。これはまさしく大地の怒り。Anger of the earthというタイトルも撮影時に思いつきました。数ある応募作品の中から私の作品が金賞をいただけるとは夢のようです。ありがとうございました。
第9回 雷写真コンテスト受賞作品 銀賞 -雷神 怒りの鉄槌-

銀賞雷神 怒りの鉄槌

撮影者
岐阜県 蜘手 康介 様
撮影日
2011年07月10日
撮影地
岐阜県高山市
Title
God of thunder, Iron hammer of anger
受賞者コメント
私が本格的に写真を撮るようになって数年、初めてのコンテスト応募でこのように栄誉ある賞を頂けましたこと、本当に嬉しく家族一同大変喜んでおります。そしてこの作品を撮影するにあたり、ここに至るまでに熱いご指導を賜りました偉大な御師匠方には心から感謝している所です。そういった意味も含めまして、この作品は決して奇跡的に撮れたものではなく、皆さんのお陰で撮らせて頂いた物だと感じております。そしてこれからも真撃に写心道に勤しんで行くことで、また今度はもっと素晴らしい「奇跡的な必然」に出会えることを心から願い、その暁には是非また応募させて頂きたいと思っております。ありがとうございました。
第9回 雷写真コンテスト受賞作品 銅賞 -Paris-

銅賞Paris

撮影者
大阪府 政近 遼 様
撮影日
2011年08月23日
撮影地
フランス共和国パリ セーヌ川
Title
Paris
受賞者コメント
この写真は、一ヶ月間ヨーロッパを旅した最後の日に撮ったものです。パリのセーヌ川に架かる橋の上から撮影し、左に見えるのはエッフェル塔です。ぶらぶらとスナップを撮りながら川沿いを歩いていると、突然風が強くなり雷が落ち始めました。その時三脚を持っていなかったので、カメラを橋の上に押さえつけて夢中で撮りました。最後の日に、偶然にもこのような場面をシャッターに収めることができ、とても幸せに思います。雷の撮影は初めてでしたが、今回このような賞をいただいたことで自信にもなりました。ありがとうございました。
第9回 雷写真コンテスト受賞作品 銅賞 -雲上の落雷-

銅賞雲上の落雷

撮影者
長野県 関 一也 様
撮影日
2011年08月14日
撮影地
群馬県吾妻郡中之条町
Title
The lightning above the clouds
受賞者コメント
この日は星の撮影に出かけたのですが、運悪く曇っていました。しかし遠くの方で雷の光と共に音が響きわたっていたので、急いで雷の見える場所へと移動しました。それからは2台のカメラを固定して、インターバル撮影を開始しその時を待ちました。するとタイミング良く雷が光り、2枚とも同じ雷の撮影に成功しました。その時の感動は今も忘れられません。今回そのうちの一枚を評価していただき誠にありがとうございました。また来年も挑戦をしたいと思います。
第9回 雷写真コンテスト受賞作品 学術賞 -キルヒホッフの法則-

学術賞キルヒホッフの法則

撮影者
東京都 鈴木 将 様
撮影日
2011年08月7日
撮影地
東京都八王子市
Title
Kirchhoff’s law
受賞者コメント
この写真は、夏休みの夕方に自宅のベランダから撮影しました。落雷の可能性が高い給水塔を狙って30分ほど撮影していると、とても横に長い雷が光りました。すぐにシャッターを閉じてモニターで見てみると、今まで見たことの無いT字の雷が写っていて驚きました。タイトルの由来は、学校のレポートで電源が2つある回路があったことを思い出し、その法則名をそのまま題名にしました。普段は怖いだけの雷も、写真に写すと他には無い魅力があると感じました。これを機会に尚一層努力致します。本当にありがとうございました。
第9回 雷写真コンテスト受賞作品 学術賞 -巨人の下半身-

学術賞巨人の下半身

撮影者
奈良県 西川 勝己 様
撮影日
2011年07月24日
撮影地
奈良県天理市
Title
A giant’s lower half of the body
受賞者コメント
雷写真はなかなか思った時間・場所を把握するのが難しく、今回はたまたま帰宅後に夕食を食べていた頃に鳴り始めて、食事を中断し大急ぎでカメラをセットして撮った写真です。約1時間100枚ほど撮り、成功したのはたったの10枚ほど。その中の1枚です。パソコンで見るまでは、このような光り方をしてるとは思っていなくて、初めて見たときは「巨人が歩いてる」って思うくらいハッキリ写っていて、これは我ながら良い写真が撮れたな、と思っていました。その後にこの様なコンテストを知って応募した次第です。次回、また素敵な雷写真が撮れましたら応募させて頂きたいと思います。
第9回 雷写真コンテスト受賞作品 佳作 -焔(ほむら)-

佳作焔(ほむら)

撮影者
沖縄県 与儀 寿賀子 様
撮影日
2010年09月23日
撮影地
沖縄県沖縄市 泡瀬干潟付近
Title
Flame
受賞者コメント
この度は初めての応募にもかかわらず佳作に選出していただき、大変光栄です。ありがとうございます。沖縄の夏は非常に蒸し暑く、夜も雷が光ることは珍しくありません。この写真を撮影した日も海岸沿いで遠雷が多発していました。雷の撮影経験は浅かったものの、愛用の一眼レフを片手に長時間露光でシャッターを7、8枚きった中の1枚が今回の作品です。タイトルは、海上に湧く入道雲の中で音もなく現れる雷光が炎のようだったので「焔」と名付けました。自然の驚異である雷は、容易に予測がつかないが故に美しく激しい芸術作品のようです。
第9回 雷写真コンテスト受賞作品 佳作 -星空の閃光-

佳作星空の閃光

撮影者
新潟県 柳瀬 真 様
撮影日
2011年08月05日
撮影地
新潟県新潟市西蒲区 岩室温泉付近
Title
A flash of lightning in the starry sky
受賞者コメント
自然現象を撮ることは好きで、雷の写真もこれまで何度か撮影してきました。以前、雷雲の他は晴れて星が出ている状況で撮影したとき、雷は写っているものの、星が全く写っていなかったという失敗をしました。今年の夏、同条件のチャンスにめぐり会うことができましたので、過去の失敗の経験を生かし、カメラに収めることができました。ただ、稲光りによる明るさがあるため仕方がないことなのですが、もう少し多く星が写し込める設定はなかったかと、模索しています。北陸地方の日本海側では、晩秋から初冬にかけて冬の訪れを知らせる“雪起し”が頻発するようになりますので、今後は是非この予測の難しい冬の落雷を狙ってみようと思います。
第9回 雷写真コンテスト受賞作品 佳作 -火山雷、宙を舞う-

佳作火山雷、宙を舞う

撮影者
鹿児島県 田中 安秀 様
撮影日
20011年04月11日
撮影地
鹿児島県鹿児島市黒神町 桜島
Title
Volcanic lightning, flying through the air
受賞者コメント
日本の火山の中で常に爆発し続けている桜島は、今年10月で800回以上にもなっています。夜の爆発する姿は、いつ見ても感動します。火山雷が見られる時は稀ですが、これからも撮りつづけていきたいと思っています。
第9回 雷写真コンテスト受賞作品 佳作 -雷光轟く-

佳作雷光轟く

撮影者
鹿児島県 前原  益雄 様
撮影日
2011年01月27日
撮影地
鹿児島県霧島市牧園町 新燃岳
Title
Thunderous lightning
受賞者コメント
新燃岳が噴火し、火山雷がすごいことはラジオ放送で知った。当日は夜勤だった為すぐには撮影に行けず、午前2時仕事が終わり車をとばした。走行中も遠くに閃光が走るのが見えた。適当な場所に駐車し、カメラをセットする手も感動で震えながらの状態だった。真っ暗だったのでピントの位置に気をつけた。カメラの露出は、桜島昭和火口の爆発撮影に十数回行ってたおかげで、撮影データは大体わかっていた。あとは露光時間だけ感にたよって撮影した。一生のうちこのような光景を目にして感動の連続だった。真っ暗ですぐ真上に電線があるのに気付かず撮影してしまい、プリント時にトリミングしている。原版はもっと広角。足元は霜柱だった。
第9回 雷写真コンテスト受賞作品 佳作 -青光-

佳作青光

撮影者
鹿児島県 木之元 俊久 様
撮影日
2011年02月13日
撮影地
鹿児島県垂水市 桜島
Title
Blue light
受賞者コメント
初めて桜島に噴火の写真を撮りに行って、30分もしないうちに撮影できて以来、爆発の瞬間とそれを待つドキドキ感に魅せられて、暇があると出かけています。常連のベテランカメラマンの方々がよく教えて下さるので助かります。今回の作品は垂水の小高い山から撮った写真です。いつものようにレリーズを握って構えていると、火口から今までで初めての凄い雷光がしました。直ぐにスイッチを押して25秒ぐらいで撮った写真です。爆発の火の粉があまりなくて撮れためずらしい写真だと思っています。初めての出品で佳作という賞を頂き、大変嬉しく思っています。本当にありがとうございました。
第9回 雷写真コンテスト受賞作品 佳作 -落雷-

佳作落雷

撮影者
和歌山県 北浦 宏一郎 様
撮影日
2011年07月10日
撮影地
和歌山県伊都郡 雨引山
Title
Lightning bolt
受賞者コメント
7月10日の午後4時すぎ、東の空が真っ黒になり突然雷が鳴り出したので、急いで三脚を立て、二階のベランダから東方面の落雷を撮ることが出来ました。数分後大粒の雨が降り出しました。
第9回 雷写真コンテスト受賞作品 佳作 -夏天-

佳作夏天

撮影者
千葉県 蓜島 卓 様
撮影日
2011年08月14日
撮影地
長野県南佐久郡
Title
Summer heavens
受賞者コメント
発端はペルセウス流星群の撮影をするための、長野県佐久へのバイクツーリングでした。当日は夕刻から土砂降りでしたが、夜半過ぎに雨が上がり、流星群の撮影を開始することができました。雲は消え上空には星と満月が見えているのですが、空の一角のみ雷雲があり星空と一緒に雷が見えるという不思議な光景でした。最初は流星と雷のツーショットを狙ったのですが上手くいかず、途中で撮影ターゲットを雷に切り替えての撮影をしたうちの一枚が今回佳作を頂いた写真です。雷の写真はこれまでも何回か挑戦していたのですが、これほどのシチュエーションに恵まれたことは無く、初めて今回のような写真をとることができました。
第9回 雷写真コンテスト受賞作品 佳作 -一本龍-

佳作一本龍

撮影者
和歌山県 三田 輝樹 様
撮影日
2011年08月25日
撮影地
和歌山県白浜町塩野県道243号線沿い
Title
Long dragon
受賞者コメント
例年夏になると雷がよく鳴り出すのですが、今年は私の住んでいる和歌山県南部ではあまり鳴りませんでした。この作品は8月21・22・25日と3日撮影することが出来た最後の日の最後のカットに写っていたとてもラッキーな作品です。この日は22時頃から、西の空で光りだし撮影していました。その時の雷は遠くで光り、東へ移動していたので撮影場所から遠く写っていても、小さな迫力のない雷でした。段々と遠くなって行くので、歯がゆい思いをしながらもっと近くへ移動しようかと考えていました。そうしている間に雷も止んだので諦めて帰る支度をしていたら突然、次の雷の群れがやって来て、さっきより近くで鳴り出しました。次から次へと海へ縦に落雷していましたが、時間が経って最後の方になると横に走り出すようになってきました。画面に入っているか、外れたかと一喜一憂しながら夢中で撮ったのを昨日の事のように覚えています。近くの雷を撮る時の露出の難しさを嫌というほど知っているので、撮れた時の嬉しさは一入のものがあります。運良く撮れた「一本龍」。本当に空に横一筋の光りだけの雷でした。
第9回 雷写真コンテスト受賞作品 佳作 -競演-

佳作競演

撮影者
福岡県 中村 博芳 様
撮影日
2011年08月21日
撮影地
福岡県北九州市南小倉 平尾台
Title
Contest
受賞者コメント
8月21日は前日から雨、雷が時折鳴り響くはっきりしない空模様でした。とにかく稲光のする方向へ、田川を越えて小倉方面へ。結局平尾台、雨は止んで薄日がさしておりました。時折光る方向へフイルムカメラとデジタルカメラ2台をセットしました。見ると虹がかかっているではありませんか。これって天が自分に味方するのかな、ここに閃光が走るのかな、それとも晴れてしまってパーになるのかな、なんて思いながら待機。まさに味方でありました。しかし何だか雷が近づいているようで、怖さ半分逃げるような思いで場所を変えつつ撮影し、あらためて山の雷は怖いと思い知らされました。
第9回 雷写真コンテスト受賞作品 佳作 -1km先に落ちた-

佳作1km先に落ちた

撮影者
福井県 吉岡 敏夫 様
撮影日
2011年01月15日
撮影地
福井県福井市大願寺
Title
The lightning struck just one kilometer away
受賞者コメント
第9回雷写真コンテストの結果(題目「1km先に落ちた」)に佳作の報をいただき、やったー!のガッツポーズでした。ありがとうございます。この写真が撮れた時は、朝6時ごろに雷音が聞こえ、会社に行く時間までの30分間の時間帯で撮影できる場所(10日前の夜中にも雷が落ちたと思われる鉄塔の見える場所)でカメラをセットしてひたすらシャッターを切っていました。10枚程シャッター切っていると、突然アラレが降り出し、視界から10m程の所で雷が落ちました。方向は鉄塔です。雷が写真に納まっているか不安の中、そのまま会社に行き、帰宅してからカメラのモニターを確認してその中の1枚に稲妻が鉄塔から伸びていました。10月のコンテストの締切まで、待ち遠しい日々でした。

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