自然の脅威である雷は予測がつきません。一度の落雷による雷電流は30~40kA程度と言われていますが、まれに200kA以上の雷電流が発生することがあります。
また、近年ゲリラ雷雨は増加傾向にあるため、雷被害のリスクは増加しているといえます。度重なる雷サージや過度の雷サージによりSPD・避雷器は劣化することがあります。SPD・避雷器の性能を維持するために襲雷時前、襲雷時後の点検や定期的なメンテナンスをご提案します。
OTOWAのSPD・避雷器は想定以上の雷サージが侵入した場合、自身を犠牲にして、機器を保護します。この時、SPD・避雷器は故障状態になり、安全に回路から切り離されますが、SPD・避雷器が設置されていない状態になりますので、雷サージが再度侵入した場合、機器は保護できません。
最適な免雷システムの維持には、保守・点検が不可欠です。どんなにすぐれた雷サージ低減対策を実施しても、メンテナンスを怠ると、対策効果が十分に発揮できない場合があります。常に対策効果が十分に発揮できる状態を保つために、点検・メンテナンスを推奨しています。予防保全(時間基準保全、状態基準保全)と事後保全(機能停止型故障、機能低下型故障)を行い、お客様の設備に則した、より最適な対策をご提案します。
無人施設の増加に伴い遠隔監視の需要が高まっています。SPDの状態(正常・要交換・劣化)が遠隔で分かる製品もご用意しています。
SPD・避雷器は雷サージを処理したかどうかが分かりません。そのため、サージカウンタ、雷レコーダなどを用いて、SPD効果の見える化を実現します。SPDが雷サージを何回処理したかどうかを知ることで、SPDの寿命判断や雷対策の効果が可能です。
また、雷サージの処理回数を知ることは、メンテナンスの指標にもなります。
また、SPDの接地線だけでなく、気になる配線に取り付けるだけで、その線から雷サージ侵入の有無が確認できます。雷サージ侵入経路をまず知ることが、雷対策の第一歩です。また気軽に対策できるレンタル品も取り扱っています。
電源用SPD、信号回線用SPDなど、多くのSPDがプラグイン方式を採用していますので、エレメント部(素子部)のみ交換できます。
配電用避雷器やキュービクル用避雷器は(一社)日本電機工業会より使用開始から15年で更新するように推奨しています。
この更新推奨時期は、通常の環境のもとで通常の保守点検を行いながら使用した場合に、各機器の構成材の老朽化などにより、新品と交換した方が経済性を含めて一般的に有効と考えられる時期を示します。
屋外にある避雷器は過酷な環境でも耐えられるように機械的な構造はシンプルに構成されており、劣化表示器を用いて目視による劣化判断のため、劣化の可視化は限定的です。配電用避雷器やキュービクル用避雷器も度重なる雷サージや過度の雷サージには劣化します。
目視確認が難しいからこそ、15年の更新推奨時期をお勧めします。
近年、急速に普及した太陽光発電システムに対して、OTOWAは初期から保守メンテナンスを実施してきました。太陽光発電設備はメンテナンスフリーといわれますが、安全に運用を続けるためには定期的な点検は不可欠です。安定した発電のためにも太陽光発電システムの定期的な点検を推奨します。