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法令・規格219■SPD(避雷器)及び雷保護に関する関連規格規格名称規格番号概要低圧サージ防護用部品-第352部:通信・信号回線に接続するサージアイソレーショントランス(SIT)の選定及び適用基準JISC5381-352:2020(IEC61643-352:2018)低圧電気設備-第4-44部:安全保護-妨害電圧及び電磁妨害に対する保護JISC60364-4-44:2022(IEC60364-4-44:2015AMD1+2018AMD2)建築電気設備-第5-53部:電気機器の選定及び施工-断路、安全保護、断路、開閉、制御及び監視のための機器JISC60364-5-53:2024(IEC60364-5-53:2019+AMD1:2020)低圧系統内機器の絶縁協調-第1部:基本原則、要求事項及び試験JISC60664-1:2023(IEC60664-1:2020)電磁両立性-第4-5部:試験及び測定技術-サージイミュニティ試験JISC61000-4-5:2018(IEC61000-4-5:2014)信号レベルがピーク間電圧400Vまでの通信・信号回線に接続するサージアイソレーショントランス(SIT)についての選定、適用基準及び関連情報が規定されている。なお、この規格は電力線搬送通信トランスに関しては扱わないとしている。主な項目は次のとおりである。•SITのサージ条件•選定•適用事例雷の様な大気現象によって発生し、配電系統から伝播する過渡電圧、及び設備内の機器から発生する開閉過電圧に対する電気設備の保護について規定されている。主な項目は次のとおりである。•過電圧保護の設置•電磁両立性への手段•信号線の接続手段•耐インパルスカテゴリの分類:適用される機器がカテゴリⅠ〜Ⅳに分類されている。電気設備に対する電磁障害の緩和に関する規定である。雷又は開閉によって発生する過電圧から電気設備を保護するためのサージ防護デバイス(SPD)の選定及び施工について規定されている。AC1000V或いはDC1500V以下の機器の空間距離、沿面距離及び固体絶縁の必要条件を規定し、絶縁協調の電気的試験方法について規定されている。主な項目は次のとおりである。•絶縁協調の基本事項(一般事項、定格電圧、定格インパルス電圧、汚損、絶縁材料)•要求事項及び規定値の決定ルール(空間距離、沿面距離、固体絶縁物)•試験及び測定(インパルス耐電圧試験、交流及び直流耐電圧試験、沿面距離及び空間距離の測定)スイッチング及び雷サージに対するイミュニティの要求事項、試験方法及び機器に対して推奨する試験レベルについて規定されている。主な項目は次のとおりである。•試験用機器(複合波形発生器、10/700μs波発生器回路や試験方法と手順)•試験レベル(レベル1〜4、Xの5レベル)•機器の設置環境条件によるクラス分類(クラス0〜5、Xの7レベル)■高圧用避雷器及び雷保護に関する関連規格規格名称規格番号概要酸化亜鉛形避雷器JEC-2374:2020避雷器酸化亜鉛形避雷器廃止JEC-203:1978廃止JEC-217:1984がいし形避雷器廃止JEC-2371:2003ガス絶縁タンク形避雷器廃止JEC-2372:1995ガス絶縁タンク形避雷器(3.3〜154kV系統用)廃止JEC-2373:19986.6kVキュービクル用高圧避雷器JISC4608:2015金属酸化物形サージアレスタIEEEC62.11-2020旧避雷器規格JEC-2371:2003、JEC-2372:1995及びJEC-2373:1998の統合に合わせ改正を行い、試験電圧標準規格JEC-0102:2010の改正を反映し、66kV〜154kV系統用ガス絶縁タンク形避雷器の性能見直しを行うとともに、1000kV用ガス絶縁タンク形避雷器を追加し、3.3kV〜1000kV系統用のがいし形避雷器とガス絶縁タンク形避雷器の規格を制定したJEC-2374:2015にポリマー形避雷器を追加して改正されたものである。この規格は公称電圧3.3kV〜1000kVの交流回路の導体と大地間及び変圧器中性点と大地間に結ばれる酸化亜鉛形避雷器で、直列ギャップを使用する磁器がいし形避雷器、直列ギャップを使用しない磁器がいし形避雷器、ガス絶縁タンク形避雷器及びポリマー形避雷器に適用される。ただし、磁器がいし形避雷器とポリマー形避雷器については、3.3kV〜500kVまでの電気系統に使用する避雷器を対象としている。また、配電線路に用いる配電用避雷器はこの規格の適用範囲に含められている。JEC-2374の制定に伴い、2015年11月に廃止された。交流3.3kV以上の電力回路の導体と大地との間に結ばれる避雷器に適用されていた。主に直列ギャップを使用する避雷器を対象として規定され、各種の避雷器に適用される代表的な規格であった。JEC-2374の制定に伴い、2015年11月に廃止された。交流3.3kV以上の電力回路の導体と大地との間に結ばれる直列ギャップを使用しない酸化亜鉛形避雷器に適用された。特に公称放電電流5kA、10kAの避雷器を対象に、主に発変電所用の避雷器に適用された。2.5kA用の酸化亜鉛形避雷器については、JEC-203に適合(参考値)する様に、直列ギャップを使用しない酸化亜鉛形避雷器規格を、定格、試験等を読み替える等して準用していた。JEC-2374の制定に伴い、2015年11月に廃止された。3.3〜500kV系統用のがいし形避雷器を対象とし、3.3〜33kV配電用直列ギャップ付およびギャップレス避雷器を含めて適用されていた。発変電所用避雷器については、JEC-217を踏襲した標準特性避雷器と、最新の技術レベルを織り込んだ高性能避雷器が規格化されていた。汚損試験法については、最新のIECとの整合、日本における運用実態を十分考慮した試験法が規格化されていた。JEC-2374の制定に伴い、2015年11月に廃止された。直列ギャップを使用しない酸化亜鉛形避雷器をガス絶縁タンク内に用いる避雷器に適用されていた。ガス絶縁開閉装置(GIS)などの変電機器の絶縁合理化に伴い、高性能避雷器を規格化されたものであった。JEC-2372は有効接地系統用のガス絶縁タンク内で使用する避雷器の規格で、JEC-217より制限電圧を約30%低減された高性能避雷器を対象としていた。JEC-2373は3.3〜154kV系統用の非有効接地系統用のガス絶縁タンク内で使用する避雷器の規格で、JEC-217より制限電圧を約15%低減されていた。定格周波数50Hz及び60Hz、公称電圧6.6kVのキュービクル式高圧受電設備に用いる公称放電電流2,500A又は、5,000Aの酸化亜鉛形直列ギャップ付避雷器に適用される。交流回路系統に使用する直列ギャップ付きと直列ギャップを使用しない酸化亜鉛形避雷器のアメリカ規格である。サージアレスタ-第4部:交流システム用ギャップなし金属酸化物サージアレスタIEC60099-4:2014交流回路系統に使用する直列ギャップを使用しない酸化亜鉛形避雷器の国際規格である。