最新の工場はすべての機器が制御され、広範囲のネットワーク化で構築されています。工場にはさまざまな配線が張り巡らされています。生産設備を監視するために工場と本社をRS485などのシリアル通信を用いて遠隔監視を行うなど、工場の敷地内でも、ポンプ制御や通信、ITVカメラなどの配線が工場と別棟の間を繋がっています。複数の棟に生産設備がある場合は、棟と棟の間でさまざまな配線が張り巡らされています。その配線は数十メートルから数百メートルと長い場合が多く、接地間電位差が発生しやすい(雷サージの影響を受けやすい)といえます。
また、最近は半導体需要の高まりから半導体製造装置などの半導体の工場もお問い合わせをいただいております。半導体は精密機器のため、雷サージの対策が求められます。半導体業界に限らず工場の多くは山間部付近などの郊外に設置されることも多く、山間付近は上昇気流が起きやすいため、雷雲が発生しやすく、雷の影響をさらに受けやすいといえます。