導入事例

風力発電の雷対策

遮るものがない風力発電は直撃雷(落雷)に曝される想定で対策を

設備の性質上、遮るものがない広大な敷地に設置される風力発電は直撃雷(落雷)を受ける前提で設計しておりますが、想定以上の大きな雷が発生すると雷被害が出ます。被害が出ると、直撃雷の分流成分が風車に入り込み、機器に大ダメージを及ぼすことがあります。また機器の損傷だけでなく、風車そのものに大きな被害が出ることもあります。過去には風車に雷が直撃し、ブレードが剥離するなどの事例も発生しています。
日本海側にある風車は冬季雷の対策も求められます。日本海側で発生する冬季雷のエネルギーはすさまじく、通常の雷よりも100倍ほど大きなものもあります。また、山頂に設置されている風車の場合、土壌が硬い岩盤の上に建設されたものもあります。その場合、接地抵抗が高くなり、電位差が発生しやすい(雷サージの影響を受けやすい)といえます。

対策していない場合の危険性
  • 直撃雷によりブレードの剥離、破損
  • 風車の機器の破損、誤動作
  • 設備復旧まで風力発電設備の操業一時停止