通常、非常用・業務用放送設備(拡声設備)は、業務目的として使用されていますが、火災発生時など緊急事態の放送にも使用されています。特に工場や病院、商業施設などの複数棟に設置された放送設備は、注意が必要です。これは建屋間の配線が屋外を経由することが多く、複数の配線、配線が長いことにより、雷サージの影響を受けやすい傾向があるためです。
非常用・業務用放送設備が被害に遭うと、復旧までの間、設備が長時間使用不可となり、設備の物的被害だけでなく、緊急事態の連絡が取れないことによる二次被害も生じるため、影響は多大なものとなります。